2020年7月6日月曜日

7月6日に思うこと

 7月6日は,2年前の西日本豪雨のことが思い出されます。当時のことを振り返ることは,つらくなることもあるかもしれません。これからの未来をよりよくするためには,過去を振り返ることも一つの方法となります。一人一人経験したことが異なるので,個別に配慮をしながら,これからの生き方を考えるきっかけとして活用し,明るい未来につなげたいものです。
 時間が経過し,年を経て成長したからこそ感じとれたり,気付いたりすることも少なくありません。ひらじまっ子を代表して6年生二人と先生がインタビューを受けました。6年生の二人は,当時のこと,そして,今思うことをそれぞれの言葉でしっかりと表現しました。つらさに向き合いつつも,乗り越えて,未来を生きようとする子どもたちの逞しさや周りの人たちのことに思いを寄せる姿にも成長を感じるステキなインタビューでした。



 児童朝会では,「7月6日に思うこと」の話を,5日の伝承碑建立式の様子や,伝承碑,そして,改修された砂川の護岸の画像をスライド資料にして見せながらテレビ放送を通じて伝えました。

   ちょうど2年前の平成3076日,この平島でも西日本豪雨のために,大きな災害を受けました。砂川の土手が120mの長さで壊れて,平島地区だけでなく,御休・浮田・角山の学区地区を含めて東区全体で2230棟のお家が水に浸かる被害となりました。しかし,岡山市東区では,互いに力を合わせ助け合うことで,亡くなった方も行方不明になった方も一人も出なかったそうです。

   昨日の75日,このような災害が2度と起きないよう,平島学区に住んでいる人たちと日本の国,岡山県,岡山市,上道中学校区を代表とする方々が,集まり,この災害を忘れないように伝え続けようと,伝承碑建立式を行いました。

   平島小学校のどこまで水が来たのかを示す伝承碑は,平島小の駐車場と運動場の境にもあります。昨日は,砂川から水があふれだした場所に,水害を伝える地図や説明の書いた伝承碑を作り,このことを忘れないようにし,いつまたこのような水害が起こるかわからないということを思い,大雨の時には,どのような避難をするのか,また,どのような準備をしておかないといけないのかを折に触れて考えていきたいということを国も県も,市も,そして,平島の皆さんで確認し合ったのです。


   今の砂川は,当時の壊れた様子とは違い,災害が生かされ,同じぐらいの水では壊れない丈夫な土手に作り替えられています。日本の国や岡山県,岡山市の力で作り替えられているのです。ここより南の地域は,まだ,工事が進められているそうです。

   私たち,子どもたちにできることは多くはありませんが,西日本豪雨から2年経つ今日,大雨の時,大きな地震があった時には,自分はどうするのか,家族で話し合ったり,確認し合ったりする機会になるといいですね。